読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

今日もビールがうまい

よくブログタイトルを変えたくなるブログ

0610 首 vol.11 -Deeper Than Abyss- @Shibuya WWW

https://www.instagram.com/p/BGfxsk4F4L4/

昨日は『首 vol.11』へ。今回のコンセプトは前回の〈Louder Than War〉とうって変わって、〈Deeper Than Abyss〉。「深淵よりも深く」という意味の今回の首、どのような曲調のセットリストで攻めてくるのだろうか、 とどぎまぎしていた。

Mikikiの鼎談の内容が面白く、時としてこちらの教訓となることも語られていて、「ほんとうに初めて顔をあわせた人たちの会話なの?」と思うくらい濃厚で。そのことも相まってなのか、今回の首に対する期待はさらに高まるばかりだった。

mikiki.tokyo.jp

  • MONO

まるで氷山の嵐のようにフロアをかっさらっていくようで。映画的というよりも絵画的な音楽だと感じた。たとえるならばドラクロワゴヤ。品位ある激しさ、だけど音楽の枠を超える重厚なサウンド。そして、どことなくメロディアスで、メロディーが頭にしっかりと焼きつく。

ジョンケージの『4分33秒』が音を鳴らさない音楽としてメタミュージックとよばれているけれども、MONOの音楽も音を鳴らしつつ音という枠を超えているように思う。メタレベルで音を鳴らしている人たち。

  • ROTH BART BARON

楽曲を聴けずじまいでライブ当日を迎えてしまって。とはいえ、それがむしろ良かった。ステージにセッティングされていく楽器たちーキーボード、そして驚くべきことにトランペットまでもーを眺めるだけでも、「この先どんな音が鳴るんだろう」という好奇心で満ち満ちた時間で。

そして音が鳴り響く。予想のかなり斜め上の音楽で、一瞬「はたして〈Deeper Than Abyss〉というコンセプトに沿ったバンドなのか?」と疑問に思ってしまって。そこからまじまじと彼らのアクトを観つつ。

「ああ、なるほど。」と私のなかでようやく結論が出て。今回の〈Deeper Than Abyss〉に対して、深くまで沈むようなバンドを寄せ集めるのかなあ、とずっと先入観を抱いていた私。しかしながら、「深淵よりも深く」にこめられたものは、「崇高性」だとか「人の力ではどうしようもできない美」なのだと思った。

ROTH BART BARONの楽曲を聴きながら思ったのは、大草原。海外でアクトをしながら得てきた彼ら独自が生みだしたのびやかなサウンド。とはいえ、「牧歌的」という平和なイメージではなく、アイデンティティーを見つけながらそれを守っていくような強さを感じた。

タイトルに抱いていた先入観を覆し、それどころかタイトルの意味をさらに引き立たせるようなスパイスを加えて行われたこの3マン。面白すぎる。そのようなセレクトをしたTHE NOVEMBERSのメンバーの炯眼に感服。

あまりにも凄まじいMONOの音圧に対して、どのくらいの武器で挑んでくるんだろうとどきどき……。dipの「human flow」から始まり、新曲へ。やわらかく輪郭の淡い曲たち。そして、「keep me keep me keep me」。ROTH BART BARONの雰囲気をほんのりと残していく楽曲たち。陽光に包まれるような音にただただ見とれていた。

日差しがやわらかい朝の窓際を思わせる流れから、一気に谷底へ落とすトリガーとなった「Fiedel」。ゆるやかなメロディーなのに、荒々しく奏でられるケンゴさんのカッティングが最高。それに続く新曲は久しぶりにケンゴさんのギターからはじまる曲。(『Elegance』は小林さんのギターが目立つ曲が多かったな、という印象だったので) ケンゴファンの私、歓喜。そのうえ、その次には「dysphoria」がやってくるものだから、まるでDIR EN GREYの「THE ⅲRD EMPIRE」が2回連続で流れたときの私のようなテンション。(細かすぎて伝わらねえよ) キレッキレすぎて世界の果てはここだな、と確信した。

終盤の『Blood Music.1985』、そしてそれに続く新曲の流れは圧巻。呼吸をするどころじゃない。大地の裂け目に飲み込まれて、ずどーん、とマントル*1まで落とされてしまったような感覚。太陽なんてもはや見えない。ムルソーどころじゃない。そんなところまで落とされてしまったら、神様なんてもはやいないに違いないと思ってしまうよね、と感じた。あまりにも大きすぎるスケールで奏でられる音と、そこから繰り広げられるイメージに乖離なんてなかった。満腹。

こういう音を聴いているほうもとても浄化される気分になるのだから、演奏している側はさぞ気持ちいいのかも。

アンコールは「今日も生きたね」。最近あることを考えながらこの曲を聴いていたのだけど、発売から2年経ってやっとこの曲の言わんとしていることを掴むことができた気がする。

君の事ばかり考えているわけじゃないけれど

自分の事と同じくらい君の事を考えているわけじゃないよ今も

 

 

 

 Flowers Cutsewがキュートすぎて久しぶりにバンドのTシャツを購入するなど。

https://www.instagram.com/p/BGfyjeoF4Nj/

 

これを書いている途中に新譜『Hallelujah』の発売と、11月11日の新木場STUDIO COAST公演の発表が。嬉嬉。11周年を盛大に祝いたい限り。なにせ次に1が揃うときなんて111周年目なんだから。

*1:どうやら地球ってマントルよりもさらに深い層があるみたいです。