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今日もビールがうまい

よくブログタイトルを変えたくなるブログ

0911 THE NOVEMBERS presents 首vol.13 -Redder than Red- at 渋谷CLUB QUATTRO

https://www.instagram.com/p/BKNWyNnhVaJ/

ありがとう、The Birthday。ありがとう、THE NOVEMBERS

気づいたら泣いていた。ライブハウスは生を実感する場所だ。

開演待ちに不注意でビールをフロアにぶちまけ、周囲に迷惑をかけてしまい、どうしようもないクズだと思った。数百回とライブハウスに足を踏み入れてきたけど、こんなこと初めてだ。手に持っていた文庫本もぐしゃぐしゃになっていた。読めない。

The Birthdayを観るのは、先月のTHA BLUE HERBとの2マンぶり。2回目のチバユウスケである。先月はPA後ろから観ていたのでフロアの様子を掴むことができなかった。だから「こ、こんなに激しいのか」とメンバーがステージに登場したときに初めて知った。マジかよ、私、重装備だよ。

しかし、思いの外人の汗にまみれ、右へ左へ、前へ後ろへ押しくらまんじゅうになる感覚はたまらなく懐かしいもので。DIR EN GREYに通いつめていた頃は2,3列目へ突入、なんてこともあったので、満員電車以上の人混みには慣れていた。でも汗臭さが苦手であるときをきっかけにフロア後方で観るようになってしまった。だからこの感覚は、母親の腕の中に戻ってきたような懐かしさでいっぱいで、「私はやはり、こういうところで揉みくちゃにならなきゃいけないんだ」と確信した。たしかに汗は散るし腕は当たるし痣だらけになる。まるで戦場だ、ライブハウスは。私は戦場に戻りたかったんだ。ステージとフロアが見えないヴェールで遮られることなく、ひとつに融け合う、そんな色が「赤」なんだ。正直The Birthdayの曲はほとんど知らない。けれども闇と光と、汗と音と、匂いに「赤」が充満していく。ここは私の居場所なんだ、と実感させられた。血でも薔薇でもない。「赤」だ。身体だ。興奮で赤く火照りゆく、この身体そのものだ。

どうしようもない。気づいたら拳をつきあげながら口ずさんでいたんだもの。「ここにずっといたかった」「この時間がいつまでも続けばいいのに」と何度思ったことだろうか。

着ていたワンピースは汗でぐしゃぐしゃになるし、周りはバンTを着た人ばかりだったので、浮いた。5年前のDIR EN GREYのライブで、ライダースを羽織りながら京さんの最前に突っ込んだ友人を思い出す。あれっきり連絡のとれていない彼は元気だろうか。彼もあのとき、私と同じ心境だったのかもしれない。

THE NOVEMBERSがはじまる。1曲目はわたしが多分、新譜のなかで一番好きになる曲だと思う。絶対そうだ。牧歌のような、長閑な、そして夏の終わりのくせに夏の始まりのような匂いがする曲だからずるい。背中に羽が生えてきてどこかに飛び立ってしまいそうなくらい、軽快でリズミカル。

Figure0、そして3曲目(新曲)、dnimへのハードな流れ。こんなに踊っている人が多いノーベンバーズのライブは、初めてだった。しかも後ろのほうからケンゴさんの名前を叫ぶ野郎どもがいるんだから最高だ。私も叫びたかったんだよ!!!!!!!!!!

一息おきつつ、エメラルド。イントロを弾く前の空気のかおりがFlower of lifeのようだったので、久しぶりに聴けるのかと思ったら勘は外れてしまった。エメラルドはライブで聴けば聴くほど好きになる曲。

鉄の夢からBlood Music.1985、こわれる、そして黒い虹、とグイグイと首をもっていかれた。頭を振らざるをえない。そして、心よりも身体が動きだしてしまって、ついに拳をあげる始末。本当に「気づいたら拳をあげていた」という感じで。なんなんだ、なんなんだ。いったいなにが起きているんだ。ヘドバンと拳をあげることは私の最終兵器なのかもしれない。いや、そうでしょう。「数々の戦場をくぐり抜けてきたex.虜の私にとってその2つは武器なのよ」と心して言いたい。この戦場は、踊ったもの勝ちだと思う。楽しめ。自らの目で観、耳で聴き、手で、足で、体全体を使って踊り狂え。感じろ。それがこの世界のすべてだ。

「生きてる」ことを実感した。世の中ではいろいろな音が鳴っている。あの日あの時あの場所で、轟音やシャウトが美しく響いていたのだ。しかし、同時に地球の裏側では銃声が鳴り響き、1人の人間が殺されていたのかもしれない。そんなことがありふれた世界だ。もしかしたら、銃声を聞き、銃弾を打ち込まれて死んでいく者に私はなっていたのかもしれない。そんなことを感じて、身震いした。もちろんクアトロに私がいることにも震えたし、撃たれ死んでいた人間になっていなかった奇跡にも震えた。ロックの真骨頂は、そのような「奇跡」だと思う。自由だからこそ、危険が戸惑う。そんなヤバさと背中合わせなロックのあり方にゾクゾクする。そして、身震いすればするほど生きていることを実感する。生半可なものやその場の空気・協調性なんてロックには必要ない。全力で踊り狂え、感じろ、感じろ、ただひたすら感じろ。すべてに身をゆだねろ。身体を貫き刺す音や匂いや視覚のなかの、指でさえつまめない位小さくて見えなくて訳のわからないものが残るはずだ。そんな行為が「生きる」ことなんだと思う。Redder than Redの「Red」たるものは、肉体そのものだ。

これぞ正真正銘のハレの日だった。

  1. I KNOW
  2. FULLBODYのBLOOD
  3. LOVE GOD HAND
  4. カレンダーガール
  5. 涙がこぼれそう
  6. 爪痕
  7. Red eye
  8. Shan Shan
  9. くそったれの世界
  10. なぜか今日は
  1.  New Song1
  2. Figure 0
  3. New Song2
  4. dnim
  5. エメラルド
  6. New Song3
  7. New Song4
  8. 鉄の夢
  9. Blood Music.1985
  10. こわれる
  11. 黒い虹
  12. 今日も生きたね
En.dysphoria